垂柳・枝垂柳(読み)しだれやなぎ

精選版 日本国語大辞典 「垂柳・枝垂柳」の意味・読み・例文・類語

しだれ‐やなぎ【垂柳・枝垂柳】

〘名〙
ヤナギ科の落葉高木。中国原産といわれ、庭樹や街路樹として広く栽植される。高さ五~一〇メートル。幹は灰黒色で縦に裂け目があり、枝は細長くたれ下がる。葉は互生してふつうたれ下がり、約一〇センチメートルの狭披針形で縁に細かい鋸歯(きょし)がある。雌雄異株。春、葉と同時に、上向きに伸びて長さ一・五~三センチメートルになる花穂を出し黄緑色の花を密につける。果実は狭円錐形で熟すと二裂して種子を出し、種子は白い綿毛があって、風に飛ぶ。漢名、柳。しだりやなぎ。やなぎ。いとやなぎ。《季・春》 〔和漢三才図会(1712)〕
柳腰の美人をたとえていう語。
歌謡・松の葉(1703)一・腰組「道で見たりともわすれまい、枝垂やなぎの振じゃほどに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報