坏土(読み)ハイド

デジタル大辞泉 「坏土」の意味・読み・例文・類語

はい‐ど【×坏土】

陶磁器素地きじを作る土。

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精選版 日本国語大辞典 「坏土」の意味・読み・例文・類語

はい‐ど【坏土】

〘名〙 (「坏」はまだ焼きを入れていない土器の意) 陶磁器を作るのに用いる土。
※霞亭生涯の末一年(1920‐21)〈森鴎外〉八「しかし『新碑皆旧識』の句があるより推せば、坏土(ハイド)未だ乾かなかったこととおもはれる」

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普及版 字通 「坏土」の読み・字形・画数・意味

【坏土】はいど

一坏の土。

字通「坏」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の坏土の言及

【耐火煉瓦】より

…この工程では,煉瓦形状に成形しやすくするために粒度構成を定め,副原料である水や結合剤を加えて,均一に混合,混練し,粒子の分散をよくする。この状態の原料混合物を坏土(はいど)と呼ぶ。従来は水を多く加えた湿式混練法が主体であったが,煉瓦形状と性能をよくするために,水を少なくした半乾式混練法(水分2~5%くらい)が主体になってきている。…

【陶磁器】より


[成形]
 これらの原料は一般によく粉砕,混合され水とよく練り合わされる。これを坏土(はいど)と呼ぶ。坏土は適宜熟成されたのち,目的に応じた成形法によって成形する。…

【土器】より

…粘土を水とともにこねて均質に仕上げた材料(素地(きじ),坏土(はいど))を,その可塑性を利用して造形し,よく乾燥させてから焼き上げた器。微小な孔やすき間がたくさんあいた多孔質であるため吸水性があり,中に水をいれるとにじみ出る。…

※「坏土」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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