普及版 字通 「坏(漢字)」の読み・字形・画数・意味
坏
7画
[字訓] おか・かわらけ
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は不(ふ)。不は実の胚胎(はいたい)する形で、ふくらむ意がある。〔説文〕十三下に「丘の一なる(ひと山)なり」(段注本)とあり、盛りあがったところをいう。「一曰く、瓦の未だ燒かざるもの」とあり、まだ焼成しない柔らかい土。わが国ではかわらけのような土器をいう。
[訓義]
1. おか、低いおか。
2. 柔らかい土、また焼かない土、瓦。
3. うめる、ふさぐ、ぬりこむ、かべ。
4. あなどる、おこたる。
5. 壊の俗字、やぶる。
6. わが国で、つき、かわらけ、はに。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕坏 ナダラム・ツキ・ハニ・サカヅキ
[熟語]
坏坩▶・坏戸▶・坏土▶・坏冶▶
[下接語]
一坏・甕坏・鑿坏・磚坏・蟄坏・陶坏
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報