普及版 字通 「址(漢字)」の読み・字形・画数・意味
址
7画
(異体字)阯
7画
[字訓] あと
[説文解字]
[字形] 形声
声符は止(し)。字はまた阯に作る。〔説文〕十四下に「阯は基なり」とあり、重文として址を録する。阜()(ふ)は神梯の象で、聖所を示し、阯とは神霊の降臨するところをいう。のち遺址の意に用いる。
[訓義]
1. あと、神霊の下ったところ。
2. 山のふもと、もとい。
3. 趾と通じ、あし。
4. 沚と通じ、なぎさ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕址 フモト 〔字鏡集〕址 モト
[語系]
址(阯)・止(趾)tjiは同声。止はあしあと。神の降臨するところを阯といい、人の足あとには趾という。阯はもと聖迹をいう字である。山足の義は、おそらく聖迹が山麓に設けられることが多かったからであろう。
[下接語]
遺址・関址・巌址・基址・旧址・玄址・址・廃址・霊址
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報