地蔵崎(読み)じぞうざき

精選版 日本国語大辞典 「地蔵崎」の意味・読み・例文・類語

じぞう‐ざき ヂザウ‥【地蔵崎】

[一] (「じぞうさき」とも) 島根県、島根半島東端の岬。古くは、三穂崎(美保埼)といわれ、事代主命(ことしろぬしのみこと)が釣りをした所と伝えられる。
[二] 大分県佐賀関半島先端の岬。豊予海峡を隔てて、愛媛県佐田岬と対する。関崎ともいい、関崎灯台がある。

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デジタル大辞泉 「地蔵崎」の意味・読み・例文・類語

じぞう‐さき〔ヂザウ‐〕【地蔵崎】

《「地蔵埼」とも書く》島根県北東部、松江市美保関みほのせき町にある岬。島根半島東端に位置し、フランス人が設計した美保関灯台がある。大山だいせん隠岐おき国立公園に属する。

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改訂新版 世界大百科事典 「地蔵崎」の意味・わかりやすい解説

地蔵崎 (じぞうざき)

大分県東部,佐賀関半島先端の岬。一般には関崎と呼ばれる。眼前の豊予海峡(速吸瀬戸(はやすいのせと))は航海難所で,養老年間(717-724)役行者えんのぎようじや)がここで難破したとき,地蔵尊があらわれたという伝説によってこの地名がついたといわれる。白亜の関崎灯台(1901建設)からの展望はすばらしく,ウミネコの生息地として有名な高島や,対岸の佐田岬,さらに遠く四国の山々が望める。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「地蔵崎」の意味・わかりやすい解説

地蔵崎
じぞうざき

別称関崎。大分県東部,佐賀関半島の先端をなす岬。速吸瀬戸 (豊予海峡) にのぞむ海上交通要地で,灯台がある。また景勝の地で日豊海岸国定公園に属する。地名は役小角ゆかりの地蔵仏のあることに由来。また別称は藤原純友の乱のときに始るといわれる関所の佐賀関による。

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