地者(読み)じしゃ

精選版 日本国語大辞典 「地者」の意味・読み・例文・類語

じ‐しゃ ヂ‥【地者】

〘名〙
山伏と同じような行者一種一説に、巫女(みこ)の一種とも。
七十一番職人歌合(1500頃か)六二番「地しゃ。あらおんかなかな。二所みしまも御らんぜよ」
地口(じぐち)が上手な人。
滑稽本箱根草(1844‐46)初「そんな前書をする様な地者(ぢしゃ)か」

じ‐もの ヂ‥【地者】

〘名〙 娼妓(しょうぎ)などに対して、しろうとの女。堅気の女。地女男性についても、堅気の者をいうことがある。
※雑俳・柳多留‐初(1765)「仲人を地ものとおもやたいこ持」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「地者」の意味・読み・例文・類語

じ‐もの〔ヂ‐〕【地者】

遊女などに対して、堅気の女。素人の女。地女じおんな
女郎のは色事、―のは恋路と云ふ物だ」〈滑・浮世床・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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