精選版 日本国語大辞典 「地神講」の意味・読み・例文・類語
じしん‐こう ヂシン‥【地神講】
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…秋田県雄勝郡などでは秋社日に,神前ではらってもらった稲穂を中心にして慎重に種もみの調製をしていたし,この日に穂掛けをする所も多かった。また,春秋の社日に山の神と田の神の交替を説いたり,土いじりを忌んで集まって社日講,地神講をする所も多い。春の社日に石の鳥居を七つくぐると中風にならぬといったり,福岡県嘉穂郡の一部のように,春秋の社日にオシオイといって海砂をとってきて家の内外を清めるなど,農事を離れてもこの日に関する伝承は少なくない。…
…屋敷神としての地神は今日では主に土地や屋敷の守護神とされているが,一方で開発先祖や祖霊をまつったものという所や,人が死んで33年あるいは50年たつと地主様になるという伝承もある。また関東や四国では地神を講組織でまつる地神講(じじんこう)もあって,地神の石塔や石碑を神体と見なし春秋の社日(しやにち)に作神としてまつる所がある。土地神は元来は大地の精霊といったアニミズム的な信仰に根ざすものと考えられ,陰陽師はじめさまざまな宗教者の関与を受けやすかった。…
※「地神講」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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