地獄にも知る人(読み)じごくにもしるひと

精選版 日本国語大辞典 「地獄にも知る人」の意味・読み・例文・類語

じごく【地獄】 にも=知(し)る人(ひと)[=近(ちか)づき・友(とも)だち]

どのような所でも、どのような苦難境遇の中でも、知己はできるものだ。また、どんな遠い知らない土地へ行っても知人にめぐりあえるものだの意。
※虎寛本狂言・武悪(室町末‐近世初)「地ごくにも知る人と云事が有るか、汝より先へいたものに逢ふ事か、但し逢はぬ事か」
浮世草子好色一代男(1682)四「後は地獄(ヂゴク)にも近付(チカヅキ)と、枕をならべ、薄端(うすべり)に肌なれてかたる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「地獄にも知る人」の意味・読み・例文・類語

地獄じごくにもひと

地獄のような所でも、知己はできるものであるということ。地獄にも近づき。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android