地府(読み)チフ

デジタル大辞泉 「地府」の意味・読み・例文・類語

ち‐ふ【地府】

《地の府庫の意》豊かな地。また、大地
「車馬門前に群集くんしゆして、―に雲をき」〈太平記一一
《「ぢふ」とも》冥土めいど。また、閻魔えんま大王
「我死して―の官人となれり」〈仮・御伽婢子・七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「地府」の意味・読み・例文・類語

ち‐ふ【地府】

〘名〙
① (地の府庫の意) 豊かな地。また、大地。地上
※三教指帰(797頃)中「扣天門以飲醴泉、堀地府以服玉石」
② (「ぢふ」とも) 冥途(めいど)冥界。また、閻魔(えんま)大王。
仮名草子伽婢子(1666)七「我死して地府(ヂフ)の官人となれり」 〔長恨歌伝〕

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