地平(読み)ちへい

精選版 日本国語大辞典 「地平」の意味・読み・例文・類語

ち‐へい【地平】

〘名〙
大地平面遠く平らに広がっている大地。
※管蠡秘言(1777)「此の如く縦横、周囲、皆三百六十度となす。天頂・地平・底極は、人の見る所よりこれを名く」
暦象新書(1798‐1802)中「振子画輪の地平に正立するが如は、遠心求心の力より外に重力ありて下方より引が故に、人力を止れば輪転の動も止むなり」
③ (Horizont の訳語) ドイツの哲学者フッサールの創始した現象学の用語。意識の還元を推し進めてゆく過程において、たえず新しい次元に立たされる主観の前に、くりひろげられる視界

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デジタル大辞泉 「地平」の意味・読み・例文・類語

ち‐へい【地平】

大地のなだらかな広がり。遠くまで続く、起伏の少ない大地。「はるかなる地平の果て」
地平線」の略。
(比喩的に)物事を考えたり判断したりする際の、思考の及ぶ範囲。「文学の新しい地平を開く」

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普及版 字通 「地平」の読み・字形・画数・意味

【地平】ちへい

地が治まる。〔書、大禹曰く、兪(しか)り。地らかにし天り、六府三事、允(まこと)に治まり、世永く(よ)らん。時(こ)れ乃(なんぢ)の功なり。

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