地場(読み)じば

精選版 日本国語大辞典 「地場」の意味・読み・例文・類語

じ‐ば ヂ‥【地場】

〘名〙
① その地方地域一定土地範囲区域
名語記(1275)三「わらはべの こまつぶりまはす時、ちばをつくる 如何。答、ちばは地場也」
② 取引市場で、取引所やその近辺の土地。また、取引所の職員投機をする仲買人など取引所に関係する人々や、その周辺で営業する中小証券会社やその常連客をいう。
中外商業新報‐明治三七年(1904)一月一日「地場と称する商館番頭仲買の思惑百九十八番の鞘取売等にて、喰合は益々増加し」

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デジタル大辞泉 「地場」の意味・読み・例文・類語

じ‐ば〔ヂ‐〕【地場】

その地域や地方。そのことに直接関係する一定の区域。地元。「―産品
証券取引所金融商品取引所)の所在地
証券取引所(金融商品取引所)の所在地の周辺で営業している小規模の証券会社。また、それらの店に出入りする玄人客のこと。

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百科事典マイペディア 「地場」の意味・わかりやすい解説

地場【じば】

取引所用語。もともと証券その他の取引所所在地をさすが,通常取引所会員あるいは玄人(くろうと)的な投資家総称として用いられる。地場筋とも。

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世界大百科事典(旧版)内の地場の言及

【取引所】より

…その度合の少ない場合を〈小確り〉という。 地場(じば)各証券取引所周辺で営業する小さな証券会社(地場証券)や,それらの証券会社に出入りしている常連を総称していう。市場の流れに精通し,情報も速く,迅速に行動することから〈地場筋〉の動きとして注目される。…

※「地場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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