地の文(読み)じのぶん

精選版 日本国語大辞典 「地の文」の意味・読み・例文・類語

じ【地】 の 文(ぶん)

文章語り物で、会話や歌を除いた叙述部分の文章。
小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉下「式亭三馬などが滑稽物の地(ヂ)の文(ブン)をば時に雅文体にてものせしことあり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「地の文」の意味・読み・例文・類語

じ‐の‐ぶん〔ヂ‐〕【地の文】

文章や語り物などで、会話以外の説明や叙述の部分をいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の地の文の言及

【地】より

…万物の存在の基盤としての大地。転じて〈地色〉〈地の文〉のように本来のもの,基本的なものを指す語ともなる。このうち土地についてみると,8~9世紀に〈地〉は見開(げんかい)(現に開かれている土地)・未開を問わず,田,畠,野,山,浜などの地種をふくむ大地そのものを指す語として使われている。…

※「地の文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android