在野(読み)ざいや

精選版 日本国語大辞典 「在野」の意味・読み・例文・類語

ざい‐や【在野】

〘名〙
野外に居ること。田野の間に住んでいること。〔詩経‐豳風・七月〕
公職につかないで民間に居ること。
江談抄(1111頃)六「在朝又在野霖雨入殷丁之夢
花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉中「在官の人と在野(ザイヤ)の人は同一の意見を持し候共」 〔書経疏‐大禹謨〕
政党政権をとらないで、野党立場にあること。
社会百面相(1902)〈内田魯庵〉犬物語「或は在野の領袖某であらうの甚しきは前将軍であらうのと」

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デジタル大辞泉 「在野」の意味・読み・例文・類語

ざい‐や【在野】

《田野に住むの意から》
公職に就かないで民間にいること。「在野人材」⇔在朝
与党に対して、野党の立場にあること。「在野党」
[類語]無官無位無冠

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普及版 字通 「在野」の読み・字形・画数・意味

【在野】ざいや

仕えず、民間にあるもの。〔孟子、万章下〕國(こく)(都)に在るを市井の民と曰ひ、野に在るをの民と曰ふ。皆庶人を謂ふ。

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