土用布子に寒帷子(読み)ドヨウヌノコニカンカタビラ

デジタル大辞泉 「土用布子に寒帷子」の意味・読み・例文・類語

土用どよう布子ぬのこ寒帷子かんかたびら

暑いさかりに綿入れを着、冬の寒いときに単衣ひとえ帷子かたびらを着ること。物事順序が逆になることのたとえ。また、時節の用をなさないもののたとえ。
[類語]石が流れて木の葉が沈む牛はいななき馬は牛追い牛に追わるうすからきね車は海へ船は山へ寒に帷子土用に布子

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「土用布子に寒帷子」の意味・読み・例文・類語

どよう【土用】 布子(ぬのこ)に寒帷子(かんかたびら)

(「布子」は寒い時に着る綿入れ。「帷子」は暑い時に着る単衣(ひとえ)真夏土用に布子を着、寒中に帷子を着るという意から) 物事の順序が逆になることのたとえ。寒に帷子土用に布子。〔俚言集覧(1797頃)〕

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