国際原子量委員会(読み)コクサイゲンシリョウイインカイ

デジタル大辞泉 「国際原子量委員会」の意味・読み・例文・類語

こくさいげんしりょう‐いいんかい〔コクサイゲンシリヤウヰヰンクワイ〕【国際原子量委員会】

国際純正および応用化学連合(IUPAC)の下部機関の一。1930年に設置。年々精密になる原子量の値を1931年以降発表している。現在の名称は、原子量および同位体存在度委員会。

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百科事典マイペディア 「国際原子量委員会」の意味・わかりやすい解説

国際原子量委員会【こくさいげんしりょういいんかい】

国際純正および応用化学連合(IUPAC)内の一委員会。年々精密になる原子量について検討し,隔年に国際原子量表を発表する。1919年国際化学協会(現IUPAC)が設立された際,各国の代表委員が集まり,1923年以来数度原子量表を発表してきたが,1930年にこれを常任委員制の国際原子量委員会とし,1931年より国際原子量表を発表している。
→関連項目原子量

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世界大百科事典(旧版)内の国際原子量委員会の言及

【原子量】より

…現在は,国際的に採用決定された国際原子量が用いられる。19世紀末,アメリカ化学会,次いでドイツ化学会によってその値の発表が行われ,1919年に〈国際純正応用化学連合(IUPAC)〉が組織されて以来,その下部機構としての国際原子量委員会による討議決定にもとづく国際原子量が毎年公示されており,最近では同位体比のゆらぎ,測定精度のばらつきによる数値の誤差に対する詳細な配慮にもとづく注釈がつぎつぎ加えられるようになった。【藤本 昌利】。…

※「国際原子量委員会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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