国造神社(読み)くにのみやつこじんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「国造神社」の意味・読み・例文・類語

くにのみやつこ‐じんじゃ【国造神社】

熊本県阿蘇市一の宮町手野にある神社。旧県社。祭神速瓶玉命(はやみかたまのみこと)、雨宮媛命ほか二柱。景行天皇一八年の創建といわれる。

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日本歴史地名大系 「国造神社」の解説

国造神社
こくぞうじんじや

[現在地名]一の宮町手野 西手野

西手野にしての集落の北側のはずれにあり、阿蘇神社の北に位置することからきた宮ともいう。祭神は健磐龍命の第一子速瓶玉命・速瓶玉命の妃神雨宮神・速瓶玉命の第二子高橋神および第三子火(日)宮神。旧県社。「続日本後紀」承和一四年(八四七)七月四日条に「肥後国阿蘇郡国造神社為官社」とある。「延喜式」神名帳に「国造クニツクリ神社」がある。阿蘇宮由来略(「国誌」所収)によれば、崇神天皇の代に速瓶玉命が阿蘇国造に命ぜられ、景行天皇一八年勅命により国造神社を修造し祭典を定めたとある。「国誌」によると、寛文一二年(一六七二)社殿焼失、藩主細川綱利により現社殿が再建され、翌一三年完成したという。

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デジタル大辞泉プラス 「国造神社」の解説

国造神社

熊本県阿蘇市にある神社。“国造”は「こくぞう」また「くにのみやつこ」と読む。延喜式内社。阿蘇神社の北に位置することから「北宮」とも称する。阿蘇12神のうち4神(国造速瓶玉命(くにのみやつこはやみかたまのみこと)、雨宮媛命、高橋神、火宮神)を祀る。歌い初め、御田祭、眠り流しなど、国の重要無形民俗文化財「阿蘇の農耕祭事」の祭礼多くが、この神社で行われる。

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