国斤(読み)こくきん

世界大百科事典(旧版)内の国斤の言及

【はかり(秤)】より

…【亀田 隆之】
[中世]
 律令制によって公定された斤の制度は,律令制自体の崩壊とともに急速に弛緩し,かわって幾種類かの私的な斤が登場した。平安・鎌倉時代になると,本斤,国斤,蔵人所斤などと呼ばれる斤が文献にその姿をあらわす。本斤は私斤のうち基準的なものとの意味であり,国斤は諸国においてその国単位に行われた斤である。…

【蔵人所斤】より

…この衡制は時代が経過するとともにみだれ,地域により,あるいは領主により,基準の異なるはかりを用いるようになった。東大寺内においてさえ呉斤,国斤,本斤などの異なったはかりが使用されているが,これらは何を基準としているか不明である。蔵人所斤もその一種であり,1280年(弘安3)ころ,東大寺が寺領美濃国茜部庄から年貢として納入する絹の重さを計る際に使用している。…

※「国斤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android