国憲(読み)こっけん

精選版 日本国語大辞典 「国憲」の意味・読み・例文・類語

こっ‐けん コク‥【国憲】

〘名〙 国家根本的な法規国法憲法
経国集(827)二〇・大神虫麻呂対策文「既違国憲、守法忍怨」
東京曙新聞‐明治九年(1876)九月一一日「国憲制定のことを議長有栖川宮へ勅命あり」 〔漢書‐叙伝下〕

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デジタル大辞泉 「国憲」の意味・読み・例文・類語

こっ‐けん〔コク‐〕【国憲】

国の根本となる法規。憲法。

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普及版 字通 「国憲」の読み・字形・画数・意味

【国憲】こくけん

国法。

字通「国」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の国憲の言及

【憲法】より

…constitutionは,もともと,基本的な統治制度の総体,または,基本的な統治制度の構造と作用について定めた法規範の総体(後述の,実質的意味の憲法)をさす用語であり,近代になって,そのうち一定の形式的標識を満たす法規範(形式的意味の憲法),特定の実質内容をそなえる法規範(近代的または立憲的意味の憲法)をとくにさす用法が行われるようになった。幕末から明治初期にかけて,constitutionの訳語としてはじめは〈国憲〉が有力であり,1876年の元老院に対して憲法起案を命じた勅命でも,〈……国憲ヲ定メントス〉とあったが,1880年代になって〈憲法〉が定着していった。聖徳太子の〈十七条憲法〉は,倫理的ないし宗教的規範,行政機構の内部規律などの要素が大きく,constitutionの訳語としての憲法とは,系譜を異にする。…

※「国憲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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