国家安全保障会議(米国)(読み)こっかあんぜんほしょうかいぎ(英語表記)National Security Council

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

国家安全保障会議(米国)
こっかあんぜんほしょうかいぎ
National Security Council

略称NSC。アメリカの安全保障政策決定過程における最高諮問機関。1947年の国家安全保障法に基づき設置され、大統領に対し国の安全保障に関する内政外交および軍事政策の統合、調整についての助言を行い、軍隊と各省庁間の協力体制をより確かなものにすることを任務とする。49年修正法で大統領府に置かれている。同会議の法定構成員は、大統領(議長)、副大統領、国務長官国防長官であり、統合参謀本部議長および中央情報局(CIA長官がそれぞれ法定の軍事顧問、情報顧問である。大統領補佐官、大統領補佐官代理および事務局長で事務局を構成する。会議は定期的に開かれるが、会議の運営方法(付属委員会の名称など)や会議の助言を尊重する度合いはそのときの大統領により異なる。大統領の命令で構成員、顧問以外の関係者が出席することも多い。下部組織として中央情報局が置かれている。

[亀野邁夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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