国光(読み)こっこう

精選版 日本国語大辞典 「国光」の意味・読み・例文・類語

こっ‐こう コククヮウ【国光】

〘名〙
① その国の文化。その国の風俗制度、また地理などの状態。国風。〔易経‐観卦〕
② 国の栄光。国の名誉。国の威光国華
※夢醒真論(1869)〈貞方良助付録「何ぞ国光を海外に輝かすに暇あらんや」
リンゴの一品種。晩生で、色は紅黄酸味の薄いもの。《季・秋》

くにみつ【国光】

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デジタル大辞泉 「国光」の意味・読み・例文・類語

くにみつ【国光】

鎌倉後期の刀工粟田口国綱あわたぐちくにつなの子という。通称新藤五。法名、光心。鎌倉に住む。短刀名人で、太刀少ない正宗はその弟子とされる。生没年未詳。
来国光らいくにみつ

こっ‐こう〔コククワウ〕【国光】

国の栄光。国の威光。
リンゴの一品種。果皮は紅黄色で、比較的酸味が少ない。晩生で収穫量が多く、貯蔵がきく。 秋》

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普及版 字通 「国光」の読み・字形・画数・意味

【国光】こくこう

国の文化。

字通「国」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の国光の言及

【相州物】より

…しかし,これらの刀工の作は現存せず,事実上は鎌倉中期に山城国粟田口派の国綱,備前国直宗派の国宗,一文字派の助真らが鎌倉に移住したことによって相州物の歴史は始まるといえる。だが,これらの刀工もそれぞれの派の伝統的な作風を継承するにとどまり,いわゆる相州伝といわれる特色ある作風を展開していくのは,国綱の子と伝える国光が出現してからである。国光は通称を新藤五といい,自らの作刀に〈鎌倉住人新藤五国光作〉と銘したものがのこる。…

※「国光」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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