国債引受団(読み)こくさいひきうけだん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国債引受団」の意味・わかりやすい解説

国債引受団
こくさいひきうけだん

国債の募集引受けのため金融機関や証券会社が組織するシンジケート。国債シンジケートとか単にシ団などともいい,日本やドイツにみられる。日本では国との間で国債募集に関する引受契約を結び,国に代って発行条件の公示をはじめ,募集事務一切を行い,応募額が発行予定額に満たない場合には,残額全部についてシ団が引受責任を負う仕組みになっている。構成メンバーは国債の販売力と引受力とを兼ねそなえていることが必要で,現在では都市銀行と長期信用銀行全行,全国信用金庫連合会農林中央金庫,そして信託銀行,地方銀行,相互銀行,生命保険会社,証券会社のいくつかがそれぞれ代表という意味も含めて参加している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android