国の守(読み)くにのかみ

精選版 日本国語大辞典 「国の守」の意味・読み・例文・類語

くに【国】 の 守(かみ)

令制官職国司(守、介、掾、目)の長官大宝令養老令で国内の行政司法警察以下の全てを掌ると規定され、地方組織の中心となった。国司。国宰。くにのつかさ。くにのみこともち。
伊勢物語(10C前)六九「くにのかみ、斎宮のかみかけたる、狩の使ありとききて」
② 江戸時代、大身の大名のこと。国持(くにもち)国主大名(こくしゅだいみょう)
浮世草子好色一代女(1686)三「女の態にはためしなき事なるに、国(クニ)の守(カミ)の奥がたこそ自由に花麗なれ」

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デジタル大辞泉 「国の守」の意味・読み・例文・類語

くに‐の‐かみ【国の守】

国司の長官。
国主大名こくしゅだいみょう

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