普及版 字通 「国(漢字)」の読み・字形・画数・意味
国
常用漢字 8画
(旧字)國
人名用漢字 11画
(異体字)圀
9画
[字訓] くに・みやこ
[説文解字]
[金文]
[字形] 会意
旧字は國に作り、囗(い)+或(わく)。或は囗と戈(ほこ)とに従い、囗は都邑の城郭。戈を以てこれを守るので、或は國の初文。國は或にさらに外郭を加えた形である。もと国都をいう。〔説文〕六下に「なり」、邑部六下に「は國なり」とあって互訓。(邦)は社稷に封樹のある邑で、邦建による国都をいう。〔周礼、天官、大宰、注〕に「大なるをと曰ふ」とし、〔玉〕に「小なるをと曰ふ」とするが、分別を加えるとすれば、國は軍事的、は宗教的な性格をもつ字である。金文に、古くは或を用い、また国家のことは邦家というのが例であった。圀は唐の則天武后が制定した新字の一。或は域で、限定を加える意があるので、八方を以てこれに代えたのである。
[訓義]
1. くにのみやこ、国都。
2. くに、邦家。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕國 クニ・トカ 〔字鏡集〕國 トカ・トキ・クニ
[声系]
〔説文〕六上に國声として(かい)を収め、「匡當なり」とあって、筐(はこ)の当(そこ)をいう。(かく)は〔玉〕に「耳を掌(う)つなり」とあり、その声をいう語であろう。国語では「つかむ」とよむ。
[語系]
國kuk、域(或)hiukは声義近く、もと或が國を示す字であった。
[熟語]
国哀▶・国医▶・国委▶・国威▶・国維▶・国彝▶・国胤▶・国益▶・国艶▶・国家▶・国禍▶・国歌▶・国華▶・国娥▶・国界▶・国貉▶・国学▶・国姦▶・国患▶・国幹▶・国艱▶・国軌▶・国器▶・国危▶・国忌▶・国紀▶・国記▶・国基▶・国規▶・国棋▶・国機▶・国▶・国伎▶・国技▶・国儀▶・国議▶・国境▶・国均▶・国禁▶・国君▶・国勲▶・国軍▶・国計▶・国▶・国慶▶・国権▶・国憲▶・国故▶・国庫▶・国工▶・国功▶・国交▶・国光▶・国行▶・国綱▶・国衡▶・国号▶・国獄▶・国宰▶・国財▶・国策▶・国士▶・国子▶・国史▶・国志▶・国祀▶・国嗣▶・国字▶・国事▶・国璽▶・国社▶・国手▶・国讐▶・国初▶・国書▶・国庠▶・国相▶・国殤▶・国乗▶・国城▶・国常▶・国情▶・国色▶・国職▶・国臣▶・国人▶・国瑞▶・国是▶・国政▶・国勢▶・国正▶・国成▶・国制▶・国姓▶・国婿▶・国甥▶・国税▶・国籍▶・国遷▶・国祚▶・国喪▶・国俗▶・国賊▶・国体▶・国恥▶・国冑▶・国柱▶・国▶・国朝▶・国▶・国鎮▶・国▶・国典▶・国都▶・国蠹▶・国土▶・国帑▶・国度▶・国棟▶・国内▶・国難▶・国能▶・国費▶・国賓▶・国富▶・国賦▶・国風▶・国秉▶・国兵▶・国柄▶・国病▶・国聘▶・国幣▶・国別▶・国歩▶・国輔▶・国母▶・国▶・国宝▶・国法▶・国防▶・国本▶・国脈▶・国民▶・国務▶・国名▶・国命▶・国門▶・国▶・国憂▶・国用▶・国容▶・国乱▶・国吏▶・国利▶・国律▶・国良▶・国力▶・国廩▶・国令▶・国礼▶・国老▶・国論▶
[下接語]
愛国・安国・異国・一国・援国・遠国・王国・下国・家国・回国・海国・開国・外国・幹国・監国・観国・危国・帰国・貴国・棄国・国・旧国・救国・去国・居国・拠国・挙国・虚国・距国・享国・強国・郷国・近国・君国・軍国・郡国・京国・啓国・経国・傾国・建国・古国・孤国・護国・公国・行国・皇国・興国・闔国・鎖国・西国・采国・済国・在国・山国・詩国・自国・弱国・主国・戎国・出国・殉国・小国・生国・相国・上国・乗国・神国・綏国・靖国・絶国・戦国・全国・祖国・宗国・属国・存国・他国・大国・暖国・治国・中国・忠国・肇国・鎮国・通国・帝国・敵国・天国・当国・東国・島国・内国・南国・入国・任国・覇国・廃国・売国・万国・蛮国・国・貧国・富国・分国・弊国・辟国・母国・方国・邦国・奉国・報国・亡国・旁国・北国・本国・雄国・憂国・与国・楽国・立国・領国・隣国・列国・和国
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報