固定資産回転率(読み)こていしさんかいてんりつ(英語表記)turnover of fixed assets

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「固定資産回転率」の意味・わかりやすい解説

固定資産回転率
こていしさんかいてんりつ
turnover of fixed assets

厳密には有形固定資産回転率という。企業の営業内容を分析診断するうえで用いられる指標の一つ。生産設備や営業設備の営業効率を調べるためのもので,売上高÷(有形固定資産-建設仮勘定) で算出される。建設仮勘定を控除するのは,それが設備の操業効率に関係ないからである。固定資産回転率の上昇は設備が有効に利用され操業率が向上したことを示し,その低下は利用状態の不振を示す。この回転率は業種によって大きな差があり,重化学工業のような資本設備を多く必要とする産業では一般に低く,商品販売業などの業種では高いという傾向がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android