固定為替相場制度(読み)こていかわせそうばせいど(英語表記)fixed exchange rate system

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「固定為替相場制度」の意味・わかりやすい解説

固定為替相場制度
こていかわせそうばせいど
fixed exchange rate system

為替相場変動をまったく認めないか,一定小幅に限定する制度のこと。典型的なものには,かつての金本位制度や,第2次改正前の国際通貨基金 IMF体制下における固定為替相場制度がある。この種の相場制度には,為替相場の切下げ競争を防止し,為替相場自体が当該国の現在の経済状態を示す指標となるなどの利点がある反面為替投機誘発による混乱を招いたり,経常収支赤字国にとっては政策を制約されるなどの難点もある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android