固体発射薬(読み)こたいはっしゃやく(英語表記)solid propellant

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「固体発射薬」の意味・わかりやすい解説

固体発射薬
こたいはっしゃやく
solid propellant

火器から弾丸を発射するための固体火薬。黒色火薬ニトロセルロース基剤とするシングルベース発射薬,ニトロセルロース,ニトログリセリンを基剤とするダブルベース発射薬,ニトロセルロース,ニトログリセリン,ニトログアニジンを基剤とするトリプルベース発射薬をいう。黒色火薬は現在発射薬としてほとんど用いられず,シングルベースおよびダブルベース発射薬が主として用いられている。最近ではニトラミン化合物を基剤とする LOVA (低ぜい弱性発射薬) が研究されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android