囲鰓腔(読み)いさいこう

精選版 日本国語大辞典 「囲鰓腔」の意味・読み・例文・類語

いさい‐こう ヰサイカウ【囲鰓腔】

〘名〙 ホヤ類ナメクジウオ類などの原索動物にみられる鰓嚢(さいのう)と体壁との間のすきま。口から入った海水は無数にあいた鰓嚢の壁の穴から囲鰓腔に出、出水管から体外へ排泄される。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「囲鰓腔」の意味・わかりやすい解説

囲鰓腔
いさいこう
peribranchial cavity

ホヤ,ナメクジウオなどの原索動物にみられる鰓嚢を取巻く空所。入水管から入った水は鰓嚢を経てこの囲鰓腔内に集められ,ホヤでは出水管から,ナメクジウオでは出水孔から排出される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android