囲い(読み)カコイ

デジタル大辞泉 「囲い」の意味・読み・例文・類語

かこい〔かこひ〕【囲い】

周囲を取り巻くこと。「苗木わら囲いをする」
周囲を取り巻くもの。特に、塀や垣根など。「畑に囲いをする」
野菜などを出盛りの季節の後まで蓄えておくこと。また、その場所。「囲いがきく」
囲い者」の略。
茶道の祖珠光じゅこう慈照寺の四畳半を方丈になぞらえ、ついたてなどで囲ったところから》茶室
和船の、垣立かきたつ
将棋陣形の一。金将銀将王将を取り巻いて守る形。矢倉囲い美濃みの囲いなど。
(「鹿恋」とも書く)江戸時代、上方遊女で、太夫天神に次ぐ位の者。囲い女郎。
「名を知らぬ―さへ、これはと心を動かすは」〈浮・一代男・七〉
[下接語](がこい)板囲い仮囲い霜囲い外囲い道安どうあん囲いふな囲い・美濃みの囲い矢倉囲い雪囲いわら囲い
[類語](1囲み包囲遠巻き囲繞/(2垣根フェンス生け垣築地忍び返しまがき外郭牆壁しょうへき

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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