団欒(読み)だんらん

精選版 日本国語大辞典 「団欒」の意味・読み・例文・類語

だん‐らん【団欒】

〘名〙
① 月などのまるいこと。また、まるいもの。〔范成大‐上元紀呉下節物詩〕
② (━する) 集まって車座にすわること。円居(まどい)
文華秀麗集(818)下・和野柱史観闘百草、簡明執之作〈巨勢識人〉「団欒七八者、重楼粉窓下」 〔孟郊‐惜苦詩〕
③ (━する) 家族や親しい者同士が集まって、楽しく語りあったりして時をすごすこと。親密で楽しい会合。うちとけた会合。
※草堂集(1816)下・草虫何々「合家団話、無偽亦無真」
※黴(1911)〈徳田秋声七七自分の家、家族の団欒、それらの影が段々薄くなって」

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デジタル大辞泉 「団欒」の意味・読み・例文・類語

だん‐らん【団×欒】

[名](スル)
月などがまるいこと。また、まるいもの。
集まって車座に座ること。まどい。
三人して―して食った」〈花袋田舎教師
親しい者たちが集まって楽しく時を過ごすこと。「食後に家族が団欒する」
[補説]書名別項。→団欒
[類語]会議会合集まり集会寄り合いミーティング座談会集いまどい協議評議商議審議合議会談話し合い討論相談打ち合わせ討議謀議密議衆議シンポジウムディスカッションパネルディスカッションフォーラムフォーラムディスカッションディベート

だんらん【団欒】[書名]

乃南アサの短編ホラー小説、および同作を表題作とする小説集。作品集は平成6年(1994)刊行

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「団欒」の読み・字形・画数・意味

【団欒】だんらん

家族がむつまじく楽しむ。宋・陸游冬日〕詩 笑ふに堪(た)へたり、此のの幽獨に慣るるを 卻(かへ)つて(いと)ふ、兒女の團欒を話するを

字通「団」の項目を見る

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