四魔(読み)しま

精選版 日本国語大辞典 「四魔」の意味・読み・例文・類語

し‐ま【四魔】

〘名〙 仏語人心を迷わせ死に至らせる四つのもの。すなわち五蘊(ごうん)を五蘊魔(五陰魔また陰魔)、煩悩煩悩魔(ぼんのうま)、死そのものを死魔、死を克服しようとするものを妨げるものを天魔(他化自在天子魔)と呼んだもの。
※観智院本三宝絵(984)上「四魔を随へて仏に成り給へり」 〔勝鬘経‐一乗章〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「四魔」の意味・読み・例文・類語

し‐ま【四魔】

仏語。仏道修行の妨げとなる4種のもの。心身を悩まし乱す煩悩ぼんのう魔、身体苦悩を生じる五蘊ごうん魔、生命を奪う死魔、善行を妨げる天魔。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android