四虚(読み)シキョ

デジタル大辞泉 「四虚」の意味・読み・例文・類語

し‐きょ【四虚】

律詩前聯ぜんれんと後聯との4句が、具体的な事実景物を写さず、抽象的な思想感情を述べたもの。⇔四実

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「四虚」の意味・読み・例文・類語

し‐きょ【四虚】

〘名〙
四方大空太虚。〔荘子天運
② (中国、南宋周弼(しゅうひつ)が、「三体詩」で用いた分類による) 律詩の表現のスタイルの一つ。頷聯(がんれん)(三・四句)と頸聯(けいれん)(五・六句)の対句がすべて景物のような具体的な事実を写さないで、抽象的な情思を詠じたもの。⇔四実(しじつ)
※三体詩素隠抄(1622)三「元和は憲宗年号ぞ。此の時分までの詩人は四虚の詩をよく作りたぞ」 〔三体詩‐三・四虚〕

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普及版 字通 「四虚」の読み・字形・画数・意味

【四虚】しきよ

大空。

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