四箴(読み)ししん

精選版 日本国語大辞典 「四箴」の意味・読み・例文・類語

し‐しん【四箴】

〘名〙
① (「箴」はいましめの意。「礼記‐曲礼上」の「敖不長、欲不従、志不満、楽不極」による) 四つのいましめ。おごりやたかぶりを増長させてはいけない、欲求はほしいままにしてはいけない、要求は適度にとどめなければいけない、楽しみはそればかり追い求めてはいけない、の四つをいう。
② (「箴」はいましめを書いたものの意) 宋の程頤(ていい)の作った視・聴・言・動についていましめた視箴・聴箴・言箴・動箴の四つの文章総称
随筆・折たく柴の記(1716頃)上「そののち、又、程子の四箴をも講じきかせられしより」

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デジタル大辞泉 「四箴」の意味・読み・例文・類語

し‐しん【四×箴】

《「礼記」曲礼上から》人として守るべき4種の戒め。増長しないこと、欲望を野放しにしないこと、要求は過度にわたらないこと、楽しみを追いすぎないこと。
宋の程頤ていいが書いた四つの戒めの文。視箴・聴箴・言箴・動箴。

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