し‐みん【四民】
〘名〙 人を身分、職業により四つに分けて総称したもの。封建時代の士・
農・
工・商の四
階級の称。転じて、あらゆる
階層の人々。
国民。
※続日本紀‐霊亀元年(715)五月辛巳「又四民之
徒、各有
二其業
一」
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)日光「今此御光一天にかかやきて、恩沢八荒にあふれ、四民安堵の栖(すみか)、穏(おだやか)なり」
※安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉三「目今御新政の有がたいことにゃア四民(シミン)同一自主自立の権を給はり」 〔書経‐周官〕
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「四民」の意味・読み・例文・類語
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「四民」の読み・字形・画数・意味
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世界大百科事典内の四民の言及
【士農工商】より
…江戸時代の社会を構成した主要な身分である武士,百姓,職人,商人を指す言葉。四民ともいう。元来は中国の古典に起源する言葉であるが,近世の国制を中国古代の封建制になぞらえて理解しようとした儒学者などによって使用されたのをきっかけに,江戸時代の国家,社会に関する支配イデオロギー上の重要なキーワードとして広く一般に使用されるようになった。…
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