四季の眺(読み)しきのながめ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「四季の眺」の意味・わかりやすい解説

四季の眺
しきのながめ

地歌箏曲の曲名。 (1) 地歌 京都の松浦検校作曲。大阪の殿村平右衛門作詞。『深夜の月』『宇治巡り』『四つの民』とともに「松浦四つ物」の一つ。原曲は文化 (1804~18) 頃以前に作られたものであるが,のちに八重崎検校が替手式の箏の旋律を作曲して,いわゆる京風手事物の地歌箏曲として合奏される。四季の叙景物で,三弦は二上りから三下り。箏は平調子から半中空調子~平調子~中空調子。山田流箏曲にも移されて,長瀬勝男都または佐藤左久の編曲といわれる箏の旋律で演奏される。 (2) 山田流箏曲 普通『四季の詠』と書く。山登万和作曲の初学曲。歌い出しは「あら玉の」。

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