四十八願(読み)しじゅうはちがん

精選版 日本国語大辞典 「四十八願」の意味・読み・例文・類語

しじゅうはち‐がん シジフグヮン【四十八願】

〘名〙 阿彌陀如来法蔵比丘と称した修行時代に、一切の衆生を救うために立てた四八の誓願無量寿経に説く。四十八大願
往生要集(984‐985)大文三「阿彌陀仏、別有大悲四十八願、接引衆生」 〔天台大師別伝〕

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デジタル大辞泉 「四十八願」の意味・読み・例文・類語

しじゅうはち‐がん〔シジフハチグワン〕【四十八願】

阿弥陀仏法蔵比丘のとき、衆生を救うために立てたという48の誓願。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「四十八願」の解説

四十八願
(通称)
しじゅうはちがん

歌舞伎浄瑠璃外題
元の外題
四十八願記
初演
正徳3(大坂・嵐三十郎座)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「四十八願」の意味・わかりやすい解説

四十八願
しじゅうはちがん

大無量寿経』で説かれる 48種の誓願で,阿弥陀仏が法蔵菩薩であったとき立てた誓願をいう。 210億の諸仏国土から選択摂取した誓願なので選択本願ともいう。

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世界大百科事典(旧版)内の四十八願の言及

【本願】より

…この原形は《心地観経》に認められるが,智顗(ちぎ)に至ってこのような形になったとされ,宗派によって字句に多少の異同がある。後者には,《無量寿経》に説く阿弥陀如来の四十八願,《悲華(ひけ)経》に説く釈迦如来の五百大願,《薬師本願経》に説く薬師如来の十二大願,《華厳(けごん)経》に説く普賢菩薩の十大願などがある。仏・菩薩の本願は生きとし生けるものの救済を本意として立てられているが,おのおのの仏国土(ぶつこくど)を浄(きよ)めて衆生を救済しようとする浄仏国土(じようぶつこくど)の本願と,現実のこの穢土(えど)で成仏して衆生を済度しようとする穢土成仏の本願とがあり,たとえば弥陀の四十八願は前者,釈迦の五百大願は後者にあたる。…

※「四十八願」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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