四万十町(読み)しまんと

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「四万十町」の意味・わかりやすい解説

四万十〔町〕
しまんと

高知県南西部,四万十川の上・中流域を占める町。東は土佐湾に面し,西部で愛媛県に接する。2006年窪川町,大正町,十和村が合体。町域のほとんどが山林で,スギヒノキなどの木材や,クリ,シイタケを産する。東部は標高約 200mの台地に位置し,広大な水田地帯で稲作が行なわれる。特に四万十川支流の仁井田川流域では古くから仁井田米といわれる良質の米を産出ダイズの栽培や養豚も盛ん。四万十川流域ではアユ定置網に追い込む火振り漁が有名。四国八十八ヵ所第37番札所の岩本寺がある。仁井田のヒロハチシャノキは国の天然記念物に,旧竹内家住宅は国の重要文化財に指定。国指定重要無形民俗文化財である土佐の神楽の一つ,幡多神楽が伝わる。沿岸興津崎一帯は白砂青松の砂浜が続く景勝地で,興津県立自然公園に属する。窪川は JR予土線,土讃線,土佐くろしお鉄道中村線の結節点にあたり,国道56号線,381号線が分岐する。南北に流れる檮原川沿いに国道439号線が通る。面積 642.28km2。人口 1万5607(2020)。

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日本歴史地名大系 「四万十町」の解説

四万十町
しまんとちよう

2006年3月20日:高岡郡窪川町幡多郡大正町十和村が合併し、高岡郡四万十町となる
【窪川町】高知県:高岡郡
【大正町】高知県:幡多郡
【十和村】高知県:幡多郡

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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