四丁町(読み)しちょうまち

精選版 日本国語大辞典 「四丁町」の意味・読み・例文・類語

しちょう‐まち シチャウ‥【四丁町】

〘名〙
① 四町(約四〇〇メートル)四方の町割りの一区画。転じて、その一区画を占める邸宅など。
※看聞御記‐応永二三年(1416)七月五日「地引事、諸大名侍所〈一色〉被仰付云々。被四丁町了」
② 四方の町々。
評判記・役者評判蚰蜒(1674)今村久米之助「扇子つかひのいさぎよさは、いづれ四町まちにて名を得たるほどありて、いふにいはれぬ風景あり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の四丁町の言及

【町】より

…大舎人町,織部町は応仁の乱後,西陣の機業地域の中心になる区画である。 これらの区画としての〈まち〉は,平安時代末期になると四方の街路に口を開き,四面のそれぞれが一つの町を意識するようになり,それがさらに分化,独立したものと意識されるようになると,四面町から四丁町(しちようまち)へと展開する。四丁町は形態的には四面町と異なるところはないが,四面町は四つの面をもつ一つの区画〈まち〉とされるのに対し,四丁町は四つの面が一つの〈まち〉から分立するものとみなされている。…

※「四丁町」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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