(読み)タン

デジタル大辞泉 「嘆」の意味・読み・例文・類語

たん【嘆】[漢字項目]

常用漢字] [音]タン(呉)(漢) [訓]なげく なげかわしい
悲しんで、はあとため息をつく。なげく。「嘆願嘆声嘆息慨嘆嗟嘆さたん愁嘆長嘆痛嘆悲嘆
感じ入ってため息をつく。ほめる。「嘆賞詠嘆感嘆驚嘆賛嘆賞嘆

たん【嘆/×歎】

なげくこと。ため息をつくこと。「髀肉ひにくの―」「慨世がいせいの―」
心を強く動かされること。感心すること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「嘆」の意味・読み・例文・類語

なげかわし・い なげかはしい【嘆】

〘形口〙 なげかはし 〘形シク〙 気持が満たされないで、思わずため息が出るようなさまである。なげかしい。また、腹が立つほどなさけない。
※日蓮遺文‐佐渡御書(1272)「実果の成ぜん時いかがなげかはしからんずらん」
多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前「這麽(こんな)であるのを、常に可慨(ナゲカハ)しく思ってはゐるものの」
なげかわし‐げ
〘形動〙
なげかわし‐さ
〘名〙

なげかし・い【嘆】

〘形口〙 なげかし 〘形シク〙 (動詞「なげく(嘆)」の形容詞化) =なげかわしい(嘆)
※竹取(9C末‐10C初)「此翁は、かぐや姫のやもめなるをなけかしければ」
なげかし‐が・る
〘自ラ四〙
なげかし‐げ
〘形動〙
なげかし‐さ
〘名〙

なげか‐・う ‥ふ【嘆】

連語〙 (動詞「なげく(嘆)」の未然形反復継続を表わす助動詞「ふ」の付いたもの) いつもため息をついている。なげき続ける。
万葉(8C後)五・八九七「昼はも 歎加比(なげカヒ)暮らし 夜はも 息づき明かし」

なげかわし【嘆】

〘形シク〙 ⇒なげかわしい(嘆)

なげかし【嘆】

〘形シク〙 ⇒なげかしい(嘆)

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