喜念村(読み)きねんむら

日本歴史地名大系 「喜念村」の解説

喜念村
きねんむら

[現在地名]伊仙町喜念

佐弁さべん村の北東に位置し、南部は海に臨む。しぎや間切との境をほん川が流れ、西岸には喜念貝塚、弥生時代相当期の喜念原始墓、中世のコバンシヤなどがあり、先祖を祀る拝所(洞穴)もある。シマ(村)の中央にアジマシ(按司の田圃跡)が発見されている。地名のキネンは黄色い稲の里の意という。山手に喜念御岳や権現の森があり、またヲナイガンやアジ屋敷があり、権現などの地名がある。面縄うんのー間切の喜念きねんのうちで、「三州御治世要覧」に同間切一六ヵ村のうちとして「喜念村」とある。喜念役所が置かれていた(跡地は児童公園・保育所)。寛永元年(一六二四)唐船二艘が喜念・面縄に漂着乗組員ぼう(現坊津町)に送ったという(伊仙町誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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