善法律寺(読み)ぜんぽうりつじ

日本歴史地名大系 「善法律寺」の解説

善法律寺
ぜんぽうりつじ

[現在地名]八幡市八幡馬場

おとこ山南東麓にある。律宗。男山と号し、本尊は僧形八幡。江戸時代は石清水いわしみず八幡宮領内律家朱印五ヶ寺組の内で、寺域に楓樹が多いことから俗に紅葉もみじ寺ともいう。同宮二七代検校善法寺宮清(建仁二年没)が、正嘉年中(一二五七―五九)奈良東大寺戒壇院中興の祖円照に帰依し、自身の私宅を僧房とし円照を開山として一寺を開き、その弟子円空を請じて上座とした(石清水祠官系図)。承久二年(一二二〇)一二月一〇日の宮清祖父祐清譲状(石清水文書)に「所々房舎八幡内」として「喜多善法院房地付南馬場屋、北泉屋地等但、此喜多善法院房地ハ、宝清母万歳可令進止也」とみえるもので、当地は祐清からその子宝清に譲られていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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