喀たんの抗酸菌検査(読み)かくたんのこうさんきんけんさ

家庭医学館 「喀たんの抗酸菌検査」の解説

かくたんのこうさんきんけんさ【喀たんの抗酸菌検査】

 喀たんの中の抗酸菌(結核菌(けっかくきん)および非定型抗酸菌)を調べる検査には、塗抹法(とまつほう)、培養法とPCR法(核酸増幅法)があります。
 塗抹法 喀たんなどの検体をツィール・ニールセン(Ziehl-Neelsen)法で染色し、観察する方法で、つぎの培養法に比べると検出率は低いが、ただちに結果が得られます。菌量はガフキー号数(0号~10号)で表わします。
 培養法 小川培地などによって検査します。4~8週間かかりますが、塗抹陰性の少数の菌でも検出できます。
 PCR法 喀たんなどの検体から、直接結核菌などに特異的な核酸(DNAあるいはRNA)を増幅して診断する方法の1つです。
 結核菌群に特異的なDNA部分をポリメラーゼ鎖反応(PCR)法により増幅する方法で、迅速診断に応用されます。

出典 小学館家庭医学館について 情報

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