問屋町(読み)といやまち

精選版 日本国語大辞典 「問屋町」の意味・読み・例文・類語

といや‐まち とひや‥【問屋町】

[1] 〘名〙 問屋が多く並んでいる町。
浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)一「問(トイ)屋町の北国屋の、二階ざしきにて」
[2]
[一] 滋賀県大津市浜大津一丁目・中央一~三丁目・浜町・島の関を含む浜通り通称米問屋のほか、油・薪炭・魚などの問屋が多く、両替屋蔵元を兼ねる者も多かった。
[二] 京都市伏見区問屋町・大津町・聚楽一丁目を含む一帯の通称。米問屋が多かった。
[三] 東京都中央区日本橋・京橋付近の通称。また、台東区浅草橋付近も呼ばれる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「問屋町」の意味・わかりやすい解説

問屋町
とんやまち

都市で問屋 (卸売り機能) が集中して分布する地域。東京では横山町,馬喰 (ばくろう) 町,浅草橋などを中心とする中央区,千代田区,台東区,港区に,大阪では丼池 (どぶいけ) ,道修町 (どしょうまち) ,を中心とする東区,南区,天王寺区の3区にそれぞれ卸売問屋の大半が集中し,専門化された問屋町を形成している。最近は,商品の大量化に伴う駐車場,倉庫の必要から問屋が都市外縁部の特定の場所に団地を形成し,商品の流通の中心となる施設 (卸売り団地) を設け,取引先の便をはかっている。

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