問屋仲間(読み)といやなかま

世界大百科事典(旧版)内の問屋仲間の言及

【文化文政時代】より

…この闘争は国訴(こくそ)と呼ばれ,一国を超えた規模にまで広がり,ついに幕府は灯油の自由売買を認めるに至った。ただ幕府は,ひざもとの江戸では,問屋仲間の連合体である十組問屋をより強力な独占団体である菱垣廻船(ひがきかいせん)問屋仲間に再編成することに成功して,寛政改革以来の幕府の方針である株仲間のてこ入れ政策が大きな成果を収めたが,これも長続きはしなかった。その原因の一つには,関東一帯の江戸地回り経済が一段と発展し,新しい流通ルートがこれまでの都市商人の集荷機構をかく乱するという事態が激化してきたことがあげられる。…

※「問屋仲間」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」