唐古(からこ)・鍵遺跡(読み)からこかぎいせき

知恵蔵 「唐古(からこ)・鍵遺跡」の解説

唐古(からこ)・鍵遺跡

直径80cm余りの巨木柱が支える紀元前2世紀(弥生時代中期)の大型建物跡が2003年10月に確認された奈良県田原本町の環濠集落遺跡ケヤキ丸太による高床式建物で約82平方メートル。南西約200mで1999年に見つかった直径約60cmの柱によるほぼ同時期の大型建物跡と共に、首長の館や祭殿などとみられている。37年に発見された国史跡の同遺跡は約30ha。楼閣(ろうかく)が描かれた土器銅鐸などの青銅器工房跡、水田跡、米、人骨などが確認され弥生文化の代表的な遺跡とされている。

(天野幸弘 朝日新聞記者 / 今井邦彦 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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