唐の時代(年表)(読み)とうのじだいねんぴょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「唐の時代(年表)」の意味・わかりやすい解説

唐の時代(年表)
とうのじだいねんぴょう

617(義寧1) 李淵(りえん)が挙兵して長安を占拠
618(武徳1) 隋の煬帝(ようだい)殺され、李淵、恭帝の禅譲を受けて即位(高祖)
621(武徳4) 竇建徳(とうけんとく)や王世充をくだす。開元通宝が鋳造される
624(武徳7) 武徳律令の施行。群雄ほぼ平定される。均田法、租庸調法の施行
626(武徳9) 玄武門の変。李世民(太宗)が即位(貞観の治)
628(貞観2) 全国統一完成
629(貞観3) 玄奘(げんじょう)がインド旅行に出発(627年出発説もあり)
630(貞観4) 東突厥(とっけつ)を滅ぼす。倭(わ)国(日本)、使を唐に派遣(第1回遣唐使)
636(貞観10) 府兵制が完成する
637(貞観11) 貞観律令が制定される
638(貞観12)氏族志』が頒布される
640(貞観14) 高昌国を滅ぼして安西都護府を置く
641(貞観15) 文成公主吐蕃(とばん)に嫁ぐ
643(貞観17) 王玄策をインドに派遣する
645(貞観19) 太宗の高句麗(こうくり)遠征(第二次647年、第三次648年)
646(貞観20) 玄奘の『大唐西域記』が完成する
647(貞観21) 燕然(えんぜん)(後の安北)都護府が設置される
651(永徽2) 永徽(えいき)律令が制定される
655(永徽6) 武氏(則天武后)が皇后となる
658(顕慶3) 高句麗に出兵(~659、661にも)
660(顕慶5) 唐・新羅(しらぎ)の連合軍が百済(くだら)を滅ぼす
663(龍朔3) 白村江の戦い
668(総章1) 高句麗を滅ぼして平壌に安東都護府を置く
670(総章3) 吐蕃、安西四鎮を落とす
671(咸亨2) 義浄がインド旅行に出発(~694)
676(儀鳳1) 安東都護府を遼東(りょうとう)に移す
679(調露1) 安南都護府が置かれる
683(弘道1) 高宗死去。中宗が即位。則天武后が摂政
684(光宅1) 中宗廃され、弟の睿宗(えいそう)が即位。則天武后実権を握る
685(垂拱1) 垂拱(すいきょう)律令が制定される
690(天授1) 則天武后が即位して国号を周とする
692(長寿1) 吐蕃を討ち安西四鎮を回復
696(万歳通天1) 山東に武騎団が置かれる。府兵制が崩壊する端緒
705(神竜1) 則天武后が退位、死去。中宗が復位(唐の復活)。神竜律令の制定
710(景雲1) 中宗が韋后(いこう)に毒殺される。初めて節度使を置く(河西節度使
712(先天1) 玄宗が即位する(開元の治)
713(開元1) 太平公主が死を賜る
719(開元7) 開元律令(開元七年令)が制定される
721(開元9) 宇文融が括戸(かっこ)政策を上言する
723(開元11) 近衛軍に初めて募兵が用いられる
725(開元13) 玄宗が泰山で封禅(ほうぜん)する
737(開元25) 開元律令(開元二十五年令)が制定される
738(開元26) 『大唐六典』成る。南詔、六詔を統一
740(開元28) 楊玉環(ようぎょくかん)(楊貴妃)、玄宗の後宮に入る
749(天宝8) 府兵制が正式に廃止される
751(天宝10) 安禄山、平盧(へいろ)、范陽(はんよう)、河東の節度使を兼任。タラス川の戦いでアッバース朝に敗れる
755(天宝14) 安史の乱が勃発。内地に藩鎮の設置始まる
756(至徳1) 玄宗、四川に逃れる。途中の馬嵬(ばかい)で楊国忠、楊貴妃殺害される
757(至徳2) 安禄山が子の慶緒に殺される
759(乾元2) 史思明が安慶緒を殺して大燕皇帝と称す
761(上元2) 史思明、子の朝義に殺される
762(宝応1) 李白の死(701―)。袁晁、浙東で挙兵
763(宝応2) 史朝義が殺されて安史の乱が終わる
764(広徳2) 地頭銭(青苗銭)が行われる
770(大暦5) 杜甫の死(712―)
780(建中1) 両税法を施行する
790(貞元6) 吐蕃が安西・北庭都護府を落とす
793(貞元9) 初めて茶税を施行する
801(貞元17) 杜佑(とゆう)の『通典(つてん)』成る
804(貞元20) 最澄、空海入唐
805(貞元21) 永貞革新。憲宗が即位、節度使抑圧策をとる
809(元和4) 両税配分上の改革実施
819(元和14) 藩鎮の兵力が分割され、節度使の権限削減され、やや情勢が安定
820(元和15) 憲宗が宦官に殺される
821(長慶1) 長安で唐蕃会盟(822年ラサで会盟)
823(長慶3) 牛僧孺(ぎゅうそうじゅ)が宰相となる。牛李の党争激化
835(太和9) 宦官誅滅の企てが失敗(甘露の変)
840(開成5) ウイグルがキルギスに滅ぼされて四散
845(会昌5) 武宗が仏教を弾圧(会昌の排仏)
859(大中13) 裘甫(きゅうほ)の乱が起こる(~860)
874(乾符1) 王仙芝が挙兵する
875(乾符2) 黄巣が王仙芝に呼応し、黄巣の乱が起こる。藩鎮の自立化の動き起こる
880(広明1) 黄巣、洛陽、長安を占拠。帝位につき国号を斉とする
883(中和3) 李克用が黄巣を破り長安を奪回する
884(中和4) 黄巣が敗死。黄巣の乱終わる
903(天復3) 朱全忠が長安に入り宦官を虐殺する
905(天祐2) 朱全忠が唐の高官を虐殺する
907(天祐4) 朱全忠が後梁を建て、唐が滅びる。これを契機に、李克用その他が地方独立王国を建て、五代の分裂時代に入る

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