精選版 日本国語大辞典 「品」の意味・読み・例文・類語
ほん【品】
〘接尾〙
[一] 位階を示す語。
③ 日本で、位階の別称。もともと「位(い)」というべきものを唐風にならって称えたもの。
※本朝文粋(1060頃)六・為小野道風申山城守近江権介状〈菅原文時〉「自二当寮頭一、登二四品之栄爵一」
② 一般に能力、性質などを上中下に分けた等級。
③ 身分。階級。→侍品(さぶらいほん)。
[三] 仏典の中の、章節に当たるもの。一編・一章をいう。章。部。
※霊異記(810‐824)上「乞者来たり。法華経品を読みて物を乞ふ」
ひん【品】
[1] 〘名〙
① 種類。品種。しな。
② 人や物事にそなわっている品格や品質。しな。
(イ) 品位。品格。風格。
※雑俳・柳多留‐一一(1776)「ひんの能いばばあ扇子の芝でなき」
(ロ) 品質。
※交隣須知(18C中か)二「帛 ヲリモノノ ヒンカ コノゴロハ ヨフゴザラン」
[2] 〘接尾〙 料理などの品数を数えるのに用いる。上にくる語によって「ぴん」となる。
※放浪時代(1928)〈龍胆寺雄〉五「料理が二三品(ピン)運ばれて」
ひん‐・す【品】
〘他サ変〙 ⇒ひんする(品)
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