哀傷歌(読み)あいしょうか

精選版 日本国語大辞典 「哀傷歌」の意味・読み・例文・類語

あいしょう‐か アイシャウ‥【哀傷歌】

〘名〙 人の死をかなしみいたむ歌。哀悼の歌。特に、「古今集以後勅撰集部立一つをいう。

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デジタル大辞泉 「哀傷歌」の意味・読み・例文・類語

あいしょう‐か〔アイシヤウ‐〕【哀傷歌】

人の死を悲しむ歌。
古今集以後の勅撰和歌集で、部立ての一。万葉集挽歌ばんかにあたる。

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世界大百科事典(旧版)内の哀傷歌の言及

【挽歌】より

…【一海 知義】 日本文学においては,挽歌は和歌の分類名で,《万葉集》では〈哀傷〉の語の代りに広く人の死を悼み悲しむ歌を表す語として用い,雑歌(ぞうか),相聞(そうもん)と並ぶ三大部立の一つとして採用している。挽歌すなわち哀傷歌の源流は葬儀における呪的・儀礼的歌舞に求められるが,そうした伝統の上に,さらに《文選》などの哀傷詩の高度な達成が作用して,真の抒情詩としての挽歌が誕生したといえる。初期万葉を代表する挽歌としては,天智天皇死去のときの皇妃たちの詠がある。…

※「哀傷歌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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