咳込・急込(読み)せきこむ

精選版 日本国語大辞典 「咳込・急込」の意味・読み・例文・類語

せき‐こ・む【咳込・急込】

〘自マ五(四)〙
① (咳込) 息ができないほど続けて咳をする。咳が続けさまに出る。せきいる。
道草(1915)〈夏目漱石二五自分細君が今にも絶息しさうな勢で咳(セ)き込(コ)んでゐるのを」
② (急込) 心がせいていらだつ。せいて気をもむ。あせる。せっこむ。
咄本・笑長者(1780)碁棊「大きにせきこんでかへり」
滑稽本浮世風呂(1809‐13)四「青物の荷をきょろきょろ見まはしてはてしなきゆゑ、商人せきこみて『何を上やす』」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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