和歌山・大日山35号墳(読み)わかやまだいにちやま35ごうふん/わかやまだいにちやまさんじゅうごごうふん

知恵蔵 「和歌山・大日山35号墳」の解説

和歌山・大日山35号墳

1つの頭の前後に2人の顔を形どった6世紀(古墳時代後期)の珍しい埴輪(はにわ)が、2006年12月に明らかにされた和歌山市の岩橋(いわせ)千塚古墳群中の前方後円墳。埴輪は、高さ約19cmで両耳に垂らす美豆良(みずら)という髪形をしている。両面に葉の文様矢印などが刻まれ、入れ墨の表現らしいという。両面の性格は異なり、厳しさと穏やかさが目、口で表現されている。同古墳からはこれまでに、翼を広げた鳥形の大型埴輪なども見つかっている。

(天野幸弘 朝日新聞記者 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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