和南原村(読み)わなんばらむら

日本歴史地名大系 「和南原村」の解説

和南原村
わなんばらむら

[現在地名]高野町和南原

恵蘇えそ郡の最北端に位置し、東に毛無けなし山、西に大万木おおよろぎ山がそびえ、周辺に一〇〇〇メートル級の山々が連なり、耕地も標高六〇〇メートル前後に分布する高冷地。北は出雲国飯石いいし郡・同仁多にた(現島根県)、南は新市しんいち村。出雲路が村の中央を南北に抜け、王貫峠おうぬきだわを越えて出雲国に入る。

中世にはじび多賀たか村に属した。文和四年(一三五五)七月一六日付山内妙通譲状(山内首藤家文書)に「藁原名」とあるのが当地と思われる。地庄地頭山内氏は、地頭職や所領を細分し荘内各地に住む庶子家に与えているが、多賀村も弟の五郎通俊(のち多賀山氏を称する)の一括支配ではなく、同譲状によると当地は通俊の弟六郎通顕(のち竹内氏を名乗る)に与えられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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